【6月第3週】今週のFX相場展望|ドル円・ゴールドの注目ポイント
今週の為替市場は、6月16日(火)の日銀金融政策決定会合、6月17日(水)のFOMC、6月18日(木)の英中銀会合を軸に、主要中銀のスタンスを一気に見極める1週間になります。米国では直近の経済指標が底堅く、利下げ期待の後退と利上げ警戒が再び意識されているため、ドル円は160円台を維持したまま神経質な値動きが続いています。ゴールドも先週末終値4,210ドル付近で下げ止まりを探る展開となっており、中東情勢と米金融政策見通しの両方をにらんだ相場が想定されます。週後半には米国市場が6月19日(金)のジューンティーンスで休場となるため、イベント通過後の流動性低下にも注意が必要です。
先週の振り返り
先週は、米国のインフレ関連材料と中東情勢を背景に、ドル円とゴールドがともに大きく揺れた1週間でした。ドル円は160円台を回復した状態で週末を迎え、先週末終値は160.180円となりました。市場では、160円台が日本当局にとって看過しづらい水準として広く意識されており、介入警戒感が改めて強まっています。一方で、米国経済の底堅さやFRBの引き締め長期化観測がドルを支えており、円買いだけでは流れを変えにくい構図が続いています。
ゴールドは先週末終値4,210.000ドルとなりました。週の前半は上値の重さが目立ったものの、4,200ドル近辺では押し目買いも入りやすく、急落一辺倒ではない動きに変わりつつあります。ただし、金利上昇圧力が残る局面では戻り売りも出やすく、短期的にはイベント結果次第で振れ幅の大きい展開が続きそうです。


今週の重要イベントカレンダー
6月15日(月)
ECBラガルド総裁発言
ECBナーゲル総裁発言
米NY連銀製造業景気指数
6月16日(火)
RBA政策金利・声明発表
日銀金融政策決定会合
日銀総裁会見
米小売売上高
米輸入物価指数
6月17日(水)
英消費者物価指数
FOMC政策金利・声明発表
FOMC経済見通し
パウエルFRB議長会見
6月18日(木)
スイス中銀政策金利
英中銀政策金利
英中銀声明・総裁発言
米国ジューンティーンス休場
6月19日(金)
日全国消費者物価指数
英小売売上高
休場明けを意識したポジション調整
ドル円の見通し
ドル円は先週末終値160.180円と160円台を維持しており、今週も上昇圧力と介入警戒が同時に走る難しい相場が続きそうです。最大の注目は6月16日(火)の日銀金融政策決定会合です。市場では追加利上げや国債買い入れの調整観測がくすぶっており、会合後の文言や総裁会見のトーン次第で円買いが強まる可能性があります。ただし、日銀が慎重姿勢を維持した場合は、日米金利差が改めて意識され、ドル円は再び上値を試しやすくなります。
その翌日の6月17日(水)にはFOMCが控えています。米国では直近の強い経済指標を受けて、利下げの後ずれだけでなく、追加利上げ観測まで一部で再浮上しています。FOMCでタカ派色の強い見通しが示されれば、ドル買いが再加速して160円台後半を試す展開も想定されます。一方で、パウエル議長が慎重な姿勢を示し、年後半の利下げ余地を残すようなら、短期筋のドル買いポジションが巻き戻される可能性もあります。もっとも、160円台では常に日本当局のけん制が入りやすいため、上方向を追う場面でも値幅管理が重要です。
ゴールドの見通し
ゴールドは先週末終値4,210.000ドルと4,200ドル台前半で週を終えました。足元では中東情勢に対する過度な不安がやや和らいだ一方、完全な安心感には至っておらず、安全資産需要が下値を支える構図は残っています。ただし、今週はFOMCを前に米金利見通しが最重要材料となるため、ゴールドにとっては金融政策の影響が地政学よりも強く出る可能性があります。
FOMCが想定以上にタカ派であれば、米長期金利の上昇とドル高が進みやすく、ゴールドは戻り売りに押される展開が考えられます。反対に、政策金利据え置きに加えて将来の利下げ余地が意識される内容になれば、4,200ドル台からの反発が鮮明になる余地があります。テクニカル面では、4,200ドル近辺の攻防が目先の分岐点になりやすく、FOMC後の値動き次第で短期トレンドが大きく変わる可能性があります。週後半は米休場で流動性が落ちるため、薄商いの中で値が振れやすい点も押さえておきたいところです。
まとめ
今週は6月16日(火)の日銀、6月17日(水)のFOMC、6月18日(木)の英中銀という主要中銀イベントが連続し、ドル円とゴールドの方向感が改めて定まりやすい1週間です。ドル円は160円台で推移する以上、上昇余地と介入リスクを同時に意識する必要があります。ゴールドは4,200ドル台前半を維持できるかが重要な分岐点で、FOMC通過後の金利見通しが短期トレンドを左右しそうです。火曜日から水曜日にかけては特に乱高下への警戒が必要で、週後半は米休場による流動性低下も含めて慎重なポジション管理を心がけたい週です。

