【07/01】今日の仮想通貨ニュースまとめ|ビットコイン・イーサリアム動向
7月1日(水)の仮想通貨市場は、ビットコインが58,557ドルとなり、前日に回復していた60,000ドルの節目を再び割り込みました。24時間変動はマイナス2.64%で、主要通貨がそろって反落する展開です。
イーサリアムは1,569.95ドルとマイナス2.49%で1,600ドル台を維持できず、ソラナもマイナス1.9%と軟調です。XRP、BNB、DOGEもそろって下落し、前日の反発ムードから一転してリスク回避に傾いた1日となりました。
本日のキーワードは「6万ドル割れ、ETFからのBTC流出、大手金融のトークン化・オンチェーン参入、新ステーブルコインOUSD、SECのETF規制見直し」です。価格は再び下押しされましたが、制度面・機関マネーの動きでは前向きな材料も相次いでいます。

ビットコイン(BTC)の動向
BTC: 58,557ドル | 24時間変動: -2.64% | 6万ドルを再び割り込む
ビットコインは58,557ドルとなり、24時間ではマイナス2.64%でした。前日にかろうじて回復していた60,000ドルの節目を再び割り込み、上値の重さと下値の探りが続く展開です。
6万ドル回復が定着しなかったことで、当面は58,000〜60,000ドルのレンジで方向感を探る動きが想定されます。ここから57,000ドル方向へ下押しが強まるか、6万ドルを取り戻せるかが目先の分岐点です。
短期的には、58,000ドルの下値を守れるか、出来高を伴った売りが続かないかが引き続きチェックポイントになります。
今年ETFから10万BTC超が流出、史上最大級のドローダウン
オンチェーン分析では、ビットコインETFから2026年に入って累計10万BTC超が流出したと指摘されました。昨年10月の保有ピークからは16万BTC減少し、ETF全体として史上最大級のドローダウンになっているとされます。
前日は取引所への大量入金が売り圧力として意識されましたが、今日はETFという機関マネーの受け皿からの資金流出が改めて確認された形です。現物ETFは今サイクルの需給を支えてきた存在だけに、その流出継続は上値の重さにつながりやすい材料です。
価格の下押しとETF流出が重なる局面では、機関資金がどこで買い戻しに転じるかが焦点になります。フローの反転が見られるまでは、慎重に需給を見極めたいところです。
長期保有者の含み益が圧縮、それでも保有量は過去最大
ビットコインの長期保有者が抱える評価益が薄まり、市場価値とコストの比率を示すMVRVは約3年ぶりの低水準まで低下しました。含み益の縮小は、長期勢の売却余地が小さくなっていることを示す一面もあります。
一方で、長期保有者の保有量は約1,610万BTCと過去最大を記録しており、価格下落局面でも慌てて売る動きは限定的です。狼狽売りが出にくい需給構造は、下値の堅さを支える要因とも読めます。
含み益の圧縮というネガティブな側面と、投げ売りの出にくさというポジティブな側面が併存する局面です。長期勢の動向は、相場の底堅さを測るうえで引き続き注目したい材料です。
イーサリアム(ETH)の動向
ETH: 1,569.95ドル | 24時間変動: -2.49% | 1,600ドル台を再び下回る
イーサリアムは1,569.95ドルとなり、24時間ではマイナス2.49%でした。前日に回復した1,600ドル台を維持できず、ビットコインの下落に連動して上値を削られる展開です。
短期的には、1,550ドル近辺の下値を守れるかが目先の焦点になります。ここを割り込むと、一部で警戒される1,500ドル割れの可能性も意識されやすくなります。
価格が軟調に推移する一方、イーサリアムを大量保有する上場企業の買い増しは続いており、需給の下支え材料として注目されています。
シャープリンクが8ヶ月ぶりにETHを追加取得
米ナスダック上場のシャープリンクが10,000ETHを追加取得し、総保有量が886,725ETHに達したと発表しました。7,500万ドルの資金調達完了後としては初の購入で、同時に自社株買いも実施しています。
一方、市場全体では現物ETHのETFから3.45億ドル規模の資金流出が確認され、企業の買いがETF流出に相殺される構図も指摘されています。トークン化やRWAのTVL拡大といった基礎的な強みはあるものの、DApp利用の伸び悩みとETF流出が上値を抑えている状況です。
企業の買い増しは中長期の需給引き締め材料として意識しつつ、短期的にはETFフローの動向がETHの重しになりやすい点を合わせて見ておきたいところです。
注目アルトコイン
SOL・XRP・BNB・DOGEもそろって下落
ソラナは73.53ドルでマイナス1.9%、XRPは1.04ドルでマイナス1.81%、BNBは545.71ドルでマイナス2.32%、DOGEは0.07ドルでマイナス1.73%でした。前日はそろって反発していた主要アルトが、今日は一転して全面安となっています。
ビットコインが6万ドルを割り込む局面では、アルトコインはより大きく値を消す傾向があります。今回は下落率こそビットコインと同程度に収まりましたが、地合いの弱さがアルト全体に波及した形です。
アルトの動きはビットコイン次第の面が大きく、まずはビットコインが58,000ドルの下値を守れるかが重要です。個別材料のある銘柄を除けば、当面は主要通貨の方向感に沿った展開を想定しておきたいところです。
規制・業界ニュース
大手金融のトークン化・オンチェーン参入が加速
米資産運用大手のニューヨークライフ・インベストメント・マネジメント(NYLIM)が、RWAトークン化基盤のセントリフュージと提携し、初のトークン化債券ファンドを立ち上げると発表しました。ハイイールド社債のトークン化商品を提供します。
さらにナスダックは、市場データ配信基盤を通じて、株式板の全深度を示すデータをオンチェーンで提供すると発表しました。ブロックチェーン上の金融アプリから伝統的な市場データが利用できるようになります。RWAトークン化インフラのセキュリタイズも、SPAC合併の株主承認を経てNYSE上場を予定しています。
伝統的金融の中核を担うプレーヤーがトークン化やオンチェーン配信に本格参入する流れは、暗号資産インフラの実需拡大を示す動きです。価格を直接動かす材料ではないものの、中長期の市場拡大につながるテーマとして押さえておきたいところです。
ビザやブラックロックなど140社超、新ステーブルコインOUSDを立ち上げ
決済向けステーブルコインを手がけるオープン・スタンダードが、新ステーブルコイン「OUSD(オープンUSD)」を発表しました。ビザやマスターカード、コインベース、ストライプなど140社超が参加し、準備金の運用収益の大半をパートナーに還元する設計が特徴です。
手数料や取引量の上限なしで発行・償還できる仕組みとされ、既存のUSDTやUSDCに対抗し得る規模として注目されています。この発表を受けて、USDC発行元サークルの株価は一時16%下落しましたが、アナリストは「懸念は過度」として押し目買いの好機との見方も示しています。
大手企業が広く参画する新ステーブルコインは、決済分野での競争を一段と加速させます。準備金収益の還元というモデルが業界の勢力図をどう変えるか、今後の展開が注目されます。
SECが新興ETFの規制枠組みを見直しへ
米証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨や予測市場などに連動する「新興ETF」の規制枠組みについて、パブリックコメントの募集を開始しました。アトキンズ委員長のもとで急拡大したETF市場に対し、制度整備を本格化させる動きです。
発行体が専門性の高い商品を相次いで投入するなか、新しいタイプのETF構造や投資戦略をどう規制するかを問う内容となっています。仮想通貨ETFの制度が整えば、機関投資家がより安心して参入できる環境づくりにつながります。
規制の明確化は、短期的には不透明感を生む一方、中長期では市場の信頼性を高める材料です。ETFを起点とした資金流入の土台に関わるテーマとして、議論の行方を見守りたいところです。
トランプ大統領の2025年暗号資産収益が1950億円超に
トランプ米大統領が提出した2025年の資産公開文書で、仮想通貨・ミームコイン関連事業の収益が合計12億ドルを超えたことが判明しました。ワールドリバティファイナンシャルが5.8億ドル超、ミームコイン事業で6.3億ドルを稼いだとされ、ビットコインの保有も報告されています。
現職大統領が暗号資産事業から巨額の収益を得ている事実は、政策と利害の関係をめぐる議論を呼びやすい材料です。米国の暗号資産規制の方向性を考えるうえでも、無視できない背景といえます。
規制の枠組みづくりが進む局面だけに、政策決定者と業界の関係には引き続き関心が集まりそうです。制度整備の中立性という観点からも注目しておきたいニュースです。
bitFlyerが日本発の取引所として初のMiCA認可を取得
暗号資産取引所bitFlyer Holdingsの欧州子会社が、EUのMiCA規制下でCASP(暗号資産サービスプロバイダー)認可を取得しました。これにより、EU加盟27カ国でのサービス提供が可能になります。
日本発の取引所がMiCA認可を取得するのは初めてで、国内事業者が欧州の統一規制のもとで事業を広げる足がかりとなります。規制対応を前提とした国際展開は、業界の成熟を示す動きです。
各国で規制の枠組みが整うなか、コンプライアンスを備えた事業者がグローバルに展開する流れは今後も続きそうです。国内プレーヤーの海外進出という観点でも注目したいニュースです。
まとめ・今後の注目ポイント
7月1日の仮想通貨市場は、BTCが58,557ドルと6万ドルを再び割り込み、ETHも1,569.95ドルで1,600ドル台を維持できませんでした。SOL・XRP・BNB・DOGEもそろって下落し、前日の反発から一転して全面安の1日となりました。
短期的には、BTCが58,000ドルの下値を守れるか、ETHが1,550ドルを維持できるかが焦点です。加えて、今年に入ってのETFからの10万BTC超の流出や現物ETHのETF流出など、機関マネーのフローが上値を抑える材料として意識されます。
一方で、NYLIMのトークン化債券やナスダックのオンチェーン参入、140社超が参加する新ステーブルコインOUSD、SECのETF規制見直しなど、制度面・インフラ面では前向きな進展も相次いでいます。価格は下押しされましたが、需給フローと規制・機関マネーの動きを合わせて見ながら、相場の底固めが進むかを冷静に見極めたい局面です。


