【10/10】今日の仮想通貨ニュースまとめ|ビットコイン・イーサリアム動向
本記事の価格と24時間騰落率は、10月10日9時40分(日本時間)の収集時点の値です。
10月10日の仮想通貨市場は、ビットコインが82,501ドルとなり、24時間で0.97%上昇しました。
前日まで続いた下落から一服し、一時80,000ドル付近まで下げた後に小幅反発しています。
イーサリアムは2,487.28ドルで0.43%高、XRPやBNB、DOGEも小幅ながらプラス圏に戻しました。
一方で、短期保有者の損失確定や利益確定売りの集中、米財務長官によるイラン関連仮想通貨の押収発言、レジャー販売店をめぐる資金流出など、警戒材料も多い一日です。

ビットコイン(BTC)の動向
82,501ドル、24時間で0.97%上昇
ビットコインは82,501ドルとなり、24時間で0.97%上昇しました。前日に81,000ドル台まで水準を切り下げた後、一時80,000ドル付近まで下押ししましたが、そこから買い戻しが入り82,000ドル台を回復しています。
24時間出来高は約263億ドルで、前日の約427億ドルから大きく減少しました。売りの勢いが落ち着いた一方、反発の買いも力強いとはいえず、様子見の色合いが強い反発です。オプション市場などでは、10月中にさらに下値を試す展開を想定する動きも強まっており、80,000ドルの防衛と83,000ドル台の回復が引き続き焦点です。
短期保有者の損失送金が6月以来の規模に
オンチェーン分析によると、ビットコインの短期保有者が24時間で約4万5,600BTCを取引所へ送金し、そのうち約2万9,100BTCが含み損の状態でした。損失を抱えた状態での取引所送金としては、6月以来最大の規模です。
直近で買った投資家の投げ売りが出たことを示しており、短期的には売り圧力となりました。一方で、弱い保有者の売りが一巡すれば、需給が改善するきっかけになる場合もあります。今後、取引所への流入が落ち着くかどうかが注目点です。
実現利益が1日約10.3億ドル、年内2番目の規模
別のオンチェーン分析では、ビットコインの実現利益が1日で約10.3億ドルに達し、2026年で2番目の規模となりました。87,000ドル超えまでの上昇局面で積み上がった含み益が、一斉に利益確定された形です。
損失確定と利益確定が同時に大きく出ていることは、短期筋と中長期筋の双方がポジションを整理している状況を示しています。利益確定の波が収まるまでは、上値の重さが残りやすい点に注意が必要です。
ビットコイン建て生命保険会社が約60億円を調達
ビットコイン建ての生命保険を提供するミーンワイルが、3,750万ドルの資金調達を実施しました。累計調達額は1.8億ドルを超え、アジア・欧州・中東の富裕層を中心に需要が拡大しているとしています。
ビットコインを長期の資産保全手段として位置づける金融商品の広がりは、短期の価格変動とは別に、中長期の需要の裾野が広がっていることを示す材料です。
イーサリアム(ETH)の動向
2,487.28ドル、24時間で0.43%上昇
イーサリアムは2,487.28ドルとなり、24時間で0.43%上昇しました。前日の3.74%安からは下げ止まったものの、反発幅はビットコインより小さく、2,500ドルの大台は回復できていません。
24時間出来高は約93億ドルです。短期的には2,500ドル台の回復が最初の関門で、ここを明確に上抜けられれば売り一巡を確認する展開が期待されます。逆に回復できない状態が続けば、ETH主導でアルトコインの上値が重くなる可能性があります。
スタークネットがL1化を検討、STRKは週間約70%高
イーサリアムのレイヤー2であるスタークネットは、量子耐性の実現に向けて、独自のレイヤー1ブロックチェーンへの移行を含む選択肢を検討していると明らかにしました。2027年までに完全な量子耐性を備えたネットワークを目指すとしています。
この発表を受けてSTRKは急伸し、今週の上昇率は約70%に達しました。イーサリアムのL2エコシステムにとっては、主要プロジェクトの独立という構造的な論点にもなり、今後の議論の行方が注目されます。
注目アルトコイン
主要アルトは小幅反発、DOGEが2%高
SOLは109.26ドルで24時間0.23%上昇、XRPは1.40ドルで1.13%上昇、BNBは742.74ドルで1.11%上昇、DOGEは0.09ドルで2.06%上昇しました。
前日の全面安からは反発したものの、戻りは限定的です。SOLは110ドル、BNBは750ドルといった節目を回復できるかが次の焦点です。XRPは1.40ドルを維持しており、この水準を支持帯に変えられるかがポイントになります。
XRP保有上場企業エバーノース、12日にナスダック上場へ
世界最大のXRP保有上場企業であるエバーノースは、アルマダとの事業統合を完了し、12日にナスダックで取引を開始する予定です。
企業がバランスシートで仮想通貨を保有する「トレジャリー企業」の流れが、ビットコイン以外の銘柄にも広がっています。上場後の株価の動きや資金調達の動向は、XRPの需給を占ううえでも注目されます。
ジーキャッシュ、量子耐性署名の導入を計画
ジーキャッシュの開発者は、量子コンピュータに耐えるハッシュ型署名の検証命令を1月に追加する計画を公表しました。発行量の約70.4%を占める公開アドレスが対象で、有効化の日程は未定です。
スタークネットに続き、量子耐性を意識した動きが複数のプロジェクトで相次いでいます。量子コンピュータへの備えは、今後のブロックチェーン開発の重要テーマとして存在感を増しつつあります。
規制・業界ニュース
米財務長官、イラン関連の仮想通貨約10億ドルを押収へ
ベッセント米財務長官は、イランに関連する約10億ドル相当の仮想通貨を今週にも押収する可能性が高いとの見方を示し、所在は把握していると述べました。押収対象の銘柄や手法は明らかにされていません。
米政府関連のウォレットは今週、大口の資金移動を行っており、市場では政府保有分の扱いに対する警戒感が出ています。押収資産が今後どのように管理・処分されるかは、需給面での注目材料です。
米司法省、バイナンスの制裁遵守状況を審査
米司法省は、バイナンスが2023年に結んだ和解合意の遵守状況を精査していると報じられました。イラン制裁違反の可能性をめぐる捜査が続いており、違反が認められた場合は訴追の再開や追加の罰金につながる可能性があります。
世界最大級の取引所に関わる規制リスクとして、BNBや市場全体の心理に影響を与えうる材料です。今後の続報に注意が必要です。
レジャー、東南アジア販売店経由で大規模な資金流出の疑い
ハードウェアウォレット大手のレジャーは、東南アジアの販売店クリプトビリスから製品を購入した利用者の資金流出について調査を進めています。外部の調査者は流出額を7,200万〜8,600万ドル超と推計しており、レジャーは販売店に販売停止を要請しました。
ハードウェアウォレットは正規の販売経路から購入することが基本です。保管手段の安全性は、購入経路を含めて確認する必要があることを改めて示す事例です。
テザーによるUSDT凍結をめぐる指摘
THORChainの共同創業者は、同ネットワークのUSDT保管庫がテザーによって一時的に凍結され、説明なく解除されたと指摘しました。また、米上院議員がテザーとキャンター・フィッツジェラルドの関係について情報開示を求めるなど、ステーブルコイン発行体をめぐる注目が高まっています。
ブロックチェーン・ドットコム、予測市場参入へCFTCに申請
ブロックチェーン・ドットコムは、米国での予測市場と仮想通貨デリバティブ取引の提供に向けて、CFTCに指定契約市場(DCM)と先物取次業者(FCM)のライセンスを申請しました。約5億ドル規模のIPOも計画しているとされています。
セルシウス元CEOに業界からの永久追放
ニューヨーク州司法長官は、セルシウス元CEOのアレックス・マシンスキー氏との間で最大3,500万ドルの和解を成立させました。同氏は仮想通貨・証券・商品業界から永久に追放されます。
HSBCとアント・デジタル、AIエージェント決済を実験
HSBCとアント・デジタルは、トークン化預金を使ったAIエージェントによる決済の技術実験を行いました。AIエージェントがサービスを探索し、リアルタイム決済とリスクチェックを伴う少額決済を実行できることを示しています。国内でも、ソニーグループや三井物産などが実業資産のトークン化について事例を紹介しており、トークン化の実用化は着実に進んでいます。
まとめ・今後の注目ポイント
10月10日の仮想通貨市場は、ビットコインが82,501ドル、イーサリアムが2,487.28ドルとなり、前日までの下落から小幅に反発しました。ただし出来高は減少しており、短期保有者の損失確定や大規模な利益確定の動きを踏まえると、本格的な反転と判断するにはまだ材料が不足しています。
規制・業界面では、米財務長官によるイラン関連資産の押収発言、米司法省によるバイナンスの審査、レジャー販売店経由の資金流出など、警戒材料が相次ぎました。一方で、量子耐性への取り組み、XRP保有企業の上場、AIエージェント決済やトークン化の実験など、中長期のテーマも前進しています。
今後は、BTCの80,000ドル維持と83,000ドル台の回復、ETHの2,500ドル回復が短期の焦点です。あわせて、米政府による押収資産の扱い、バイナンスをめぐる続報、取引所への資金流入の落ち着きを確認したい局面です。


