1) いまの地合い
・先週は原油急騰と米雇用の予想外の減少が同時に発生し、市場は難しい局面に入りました。
・ドル円は157円台後半まで上昇して引けた一方、ゴールドは高値圏から調整が入り、先週までの一方向上昇はいったん落ち着いた形です。
現在の相場は
原油高=インフレ再燃要因
と
雇用悪化=景気減速要因
がぶつかっている状態です。
つまり今週は
「スタグフレーション懸念を市場がどう織り込むか」
が大きなテーマになります。
2) 今週のテーマ
今週は大きく3つです。
① 米CPIと週末の米重要指標ラッシュ
・11日(水)
米 消費者物価指数(CPI)
・13日(金)
米 GDP改定値
米 PCEデフレーター
米 ミシガン大学消費者信頼感指数
米 JOLTS求人
ここで
「インフレはまだ強いのか」
「景気は本当に弱り始めているのか」
がかなり明確になります。
② イラン情勢と原油
先週の攻撃開始以降、中東情勢は引き続き最大の不安材料です。
原油高が続けば
・ドル円
・株
・金
すべてに影響します。
特に日本は資源輸入国のため
原油高=円にマイナス
として意識されやすいです。
③ 来週のFOMC・日銀会合を前にした思惑
FRB高官はブラックアウト期間入り。
そのため今週は
発言ではなく「数字」で相場が動く週
になります。
来週のFOMC
再来週の日銀会合
を前に、ポジション調整も入りやすくなります。
3) 通貨・資産別メモ
■ドル円(USDJPY)
・先週終値:157.7円
雇用悪化だけを見ればドル売り材料ですが
・原油高
・インフレ懸念
が残るため、ドルが簡単には崩れにくい状態です。
さらに
原油高=円安要因
という構図もあります。
ただし
157円台後半はかなり高値圏
なので
CPIが弱かった場合の巻き戻しには注意
です。
■ユーロドル(EURUSD)
今週はユーロ単独材料より
米CPI・米PCE主導
になりやすい週です。
欧州材料が少ないため、ドル要因で上下しやすいです。
■ゴールド(XAUUSD)
先週終値:5171ドル。
地政学リスクは金に追い風ですが
先週までの急騰の反動で
短期的には調整しやすい地合い
です。
CPIやPCEで
・金利上昇 → 下押し
・景気悪化 → 再び買い
という展開になりやすいです。
■原油
今週の最重要資産のひとつ。
原油がさらに上昇すると
インフレ懸念
→ 株には逆風
→ 円にも逆風
という流れが出やすくなります。
4) 日別スケジュール
3月9日(月)
・米指標なし
材料が少ないため
原油と雇用の余韻で動きやすい日
3月10日(火)
日)第4四半期GDP【改定値】
米指標は小粒。
日本側の数字で円が振れる可能性。
3月11日(水)
米)消費者物価指数(CPI)
米)10年債入札
今週前半の最大イベント。
3月12日(木)
米)新規失業保険申請件数
米)30年債入札
CPI後の流れ確認。
3月13日(金)
加)雇用統計
米)GDP改定値
米)PCEデフレーター
米)ミシガン大学消費者信頼感指数
米)JOLTS求人
今週最大の山場。
5) 先週の要旨(要点のみ)
・原油が急騰しインフレ再燃懸念が強まった
・米雇用は予想外の減少
・市場は
インフレ懸念
と
景気悪化懸念
が同時進行する難しい局面へ。
ドル円は高値圏を維持したが
上値追い一辺倒ではない状態
になっています。
6) トレード指針(初心者向け)
今週は
水曜CPIと金曜の米指標集中日がすべて
です。
それ以外の日に無理に回数を増やすより
重要日だけを見るほうが勝ちやすい週
です。
初心者は特に次の3つ。
① CPI前後は触りすぎない
発表直後は
上下に振られやすい
ため
最初の動きを追わないこと。
② 金曜は「全部重要」
GDP
PCE
ミシガン
JOLTS
が同時に出るため
かなり荒れる可能性があります。
勝負するなら
ロットは小さく。
③ ドル円は高値圏
上に伸びても
飛び乗らない。
押し
戻り
を待つこと。
今週は
「一方向に決めつけない」
ことが非常に重要です。
原油
インフレ
景気減速
の綱引きなので、材料ひとつで空気が変わります。
勝ちにいくより
まずは大きく負けないこと
を優先したい週です。

