1. 先週のおさらい
先週終値は、ドル円が155.0円、ゴールド(XAUUSD)が5103ドルでした。
ドル円は直近の急落後の戻り局面にあり、155円付近で推移しています。背景には、米国の関税政策強化の動きがあります。トランプ政権が関税率を10%から15%へ引き上げる方針を示し、世界的な貿易摩擦への警戒感が再燃しています。
その結果、
・リスク回避によるドル買い
・景気減速懸念によるドル売り
が交錯し、方向感の出にくい状態となっています。
一方で、ゴールドは5100ドル台まで上昇し、安全資産への資金流入が続いています。
現在は
トレンド転換後の調整局面(方向を決め直すフェーズ)
と考えられます。
2. 今週の流動性とテーマ
今週の最大テーマは次の3つです。
① トランプ関税強化による市場への影響
② NVIDIA決算による株式市場の反応
③ 月末要因による資金フローの変化
関税問題は政策の方向性が流動的で、ヘッドライン一つで市場が急変するリスクがあります。為替・株式ともに不安定要因として意識されやすい状況です。
また、月末は機関投資家のポジション調整が入りやすく、
・急なドル買い
・急なドル売り
が発生しやすいタイミングです。材料とフローが重なることで、ダマシの動きが増えやすい週となります。
3. 通貨・資産別の注目ポイント
【ドル円(USD/JPY)】
・155円は重要な分岐点
・下落トレンド後の戻り局面
・156円台は戻り売りが出やすいゾーン
短期的には戻り売り優勢ですが、関税や株式市場の反応次第では反転の可能性も残る位置です。
【ユーロドル(EUR/USD)】
・ドルの方向に依存
・金利とリスク要因の影響を受けやすい
明確なトレンドはまだ形成途中で、ドル主導の展開になりやすい状況です。
【ゴールド(XAUUSD)】
・安全資産として資金流入が継続
・中期トレンドは上方向
・ただし短期は過熱感があり、調整に注意
急騰後は利益確定売りも出やすく、値幅重視の展開になりやすいです。
【株式市場】
・NVIDIA決算が最大材料
・結果次第でリスクオン/リスクオフが変化
株の反応が為替へ波及しやすい週です。
4. 日別スケジュールと想定インパクト
■ 2月23日(月)
日本・中国休場。
流動性低下で不安定になりやすい。
■ 2月24日(火)
米:消費者信頼感指数。
市場心理の変化に注意。
■ 2月25日(水)
米:トランプ大統領 一般教書演説。
NVIDIA決算。
→ 今週最大の注目日。ヘッドラインで急変動の可能性。
■ 2月26日(木)
米:新規失業保険申請件数。
→ 通常レベルの変動想定。
■ 2月27日(金)
月末最終日。
米:生産者物価指数。
→ 週で最もボラティリティが出やすい日。
5. 先週の要旨
・ドル円は下落後、155円付近で推移
・金は史上最高値圏へ上昇
・関税問題が再び市場テーマに浮上
・株式市場は決算待ちで様子見
全体として、
リスク要因が増加し、安全資産へ資金が流れた週
でした。
6. トレード指針(初心者向け)
今週のポイントは
「無理に方向を決めつけない」ことです。
現在は、
・政策要因
・月末要因
・決算要因
が重なり、
ダマシが非常に多い環境 です。
初心者の方は、
・動いた後を追わない
・重要イベント前は触らない
・方向が明確になるまで待つ
これを徹底するだけで、大きな負けを減らすことができます。
相場はいつでもあります。
今週は「攻める」よりも「守る」ことを優先する週です。
今週の結論
関税強化・NVIDIA決算・月末フローという3つの材料が重なる、高難易度の週です。方向を当てに行くよりも、材料が出た後の値動きを確認しながら慎重に対応する姿勢が有効です。

