1. 先週のおさらい
ドル円は152.9円(2/16 10:40時点)と、152円台後半で推移しています。先週の米指標通過後、いったん落ち着きを見せていますが、方向感が定まったというよりは「次の材料待ち」という状態です。
今週は週後半に重要イベントが集中しているため、前半は静かでも油断はできません。特に月曜は米国休場、中国は春節休場中で流動性が薄く、少ない注文で値が動きやすい環境です。
また、国内では16日17時に高市首相と植田日銀総裁の会談が予定されており、政策や為替に関する思惑が広がりやすい点にも注意が必要です。
2. 今週の流動性とテーマ
今週のテーマは大きく3つです。
1つ目は、米祝日+春節による薄商いの中での“変な値動き”への警戒です。流動性が低いときは、本来なら動かないはずの材料でも値が飛ぶことがあります。
2つ目は、RBNZ(ニュージーランド中銀)とFOMC議事録による金利見通しの再確認です。政策金利そのものよりも、今後の金利経路(利上げ・利下げの方向性)がどのように示唆されるかが焦点になります。
3つ目は、金曜の米PCE・米GDP速報・米PMI速報の“全部乗せ”イベントです。特にPCEはFRBが最も重視するインフレ指標であり、結果次第でドル金利とドル円の方向が大きく変わる可能性があります。
3. 通貨・資産別の注目ポイント
【ドル円(USD/JPY)】
週前半は薄商いで上下に振れやすくなります。材料が乏しい中で動く場合は、踏み上げや急反転が起きやすいため、追いかけるトレードは注意が必要です。
注目は
・16日17時の首相×日銀総裁会談
・18日のFOMC議事録
・20日のPCE・GDP・PMI
方向感は金曜の結果次第で決まりやすく、特にPCEでインフレ評価が変われば、米金利を通じてドル円に直結しやすい構図です。
【ユーロ(EUR)】
週後半のPMI速報で景況感が焦点となります。ただし今週は米国イベントが主役のため、基本はドル主導の動きになりやすい週です。
【オセアニア通貨(AUD/NZD)】
18日のRBNZでNZドルが動きやすくなります。豪州も17日のRBA議事録、19日の雇用統計と材料が続き、豪ドルは神経質になりやすい展開です。
【株・金・原油】
米国が週前半休場のため、値動きが出る場合は金利や地政学ヘッドライン主導になりやすい環境です。イラン情勢や原油価格の急変があれば、リスクオフでドルが買われる展開にも注意が必要です。
4. 日別スケジュールと想定インパクト
■ 2/16(月)
中国・米国・カナダ休場(中国は23日まで)。
高市首相×植田総裁 会談(17時)。
日:第4四半期GDP速報。
→ 薄商い+国内材料で、夕方以降に動きやすい。
■ 2/17(火)
香港・中国休場。
豪:RBA議事録。
英:雇用統計。
加:CPI。
→ クロス円中心に散発的な動きの可能性。
■ 2/18(水)
NZ:RBNZ政策金利・会見。
英:CPI。
米:20年債入札。
米:FOMC議事録。
→ 金利観測でドルと株が動きやすい日。
■ 2/19(木)
豪:雇用統計。
日:20年国債入札。
米:新規失業保険申請件数。
米:TIPS入札。
→ 金利関連材料が多く、ドル円が神経質になりやすい。
■ 2/20(金)
日:全国CPI。
欧米:PMI速報。
米:PCEデフレーター/第4四半期GDP速報/PMI速報。
→ 週のクライマックス。スプレッド拡大や乱高下に警戒。
5. 先週の要旨
・米指標通過後で方向感はやや薄れ、ドル円は高値圏から調整を挟みやすい局面。
・金利やインフレ観測は依然として揺れており、今週はPCEで再評価が入りやすい環境。
6. トレード指針(初心者向け)
【基本スタンス】
月曜・火曜は薄商いのため「勝ちに行かない」姿勢が重要です。触る場合でも小ロットにとどめ、基本は様子見が無難です。
水曜のRBNZやFOMC議事録は、発表直後ではなく、落ち着いてから方向を確認することが大切です。初動の逆噴射に注意してください。
金曜のPCE・GDP・PMIは見送る選択も正解です。どうしても取引する場合は、発表後10〜15分待って流れを確認してからにしましょう。
【共通ルール】
・ロットは普段の半分以下。
・重要指標前はポジションを軽く。
・損切りは必ず設定する(薄商いほど急変動が起きやすい)。
今週の結論
今週は前半が薄商い、後半がイベント集中というメリハリの強い週です。方向感は金曜のPCEを中心に決まりやすく、前半の値動きに振り回されないことが重要です。無理に毎日トレードせず、材料が出そろってから判断する姿勢が安定につながります。
学びポイント:「薄商いは“実力以上に負けやすい”」
流動性が低い相場では、普段なら耐えられる値動きでも簡単にストップにかかることがあります。初心者ほど、薄商いの日はトレード回数を減らし、イベント日に集中する方が結果は安定しやすくなります。


