1. 先週のおさらい
衆議院議員総選挙の投開票を通過し、国内の政治イベントはいったん落ち着きました。市場の初動は株高・リスクオン寄りとなりましたが、為替は株ほど素直に一方向へ動かず、神経質な値動きが続いています。
ドル円は高値圏を維持しているものの、積極的に上値を追う動きは限定的で、米国の重要指標待ちの様子見ムードが強まりやすい地合いです。市場の関心は、選挙後の期待がどこまで持続するか、そして米指標がそれを裏付けるかに移っています。
2. 今週の流動性とテーマ
今週の焦点は大きく3つです。
1つ目は、選挙明けの期待感がどこまで続くかです。株式市場ではリスクオンの流れが見られますが、期待先行の面もあり、材料次第では調整が入りやすい状況です。
2つ目は、**米国の重要経済指標(小売売上高・雇用統計・CPI)**です。消費・雇用・インフレという主要テーマが一気に確認されるため、週後半に向かうほど値動きが荒くなりやすくなります。
3つ目は、ドル円の高値警戒と為替介入への意識です。水準が高いだけに、強い材料が出ても即座に上昇が続くとは限らず、要人発言や介入警戒による急な巻き戻しには注意が必要です。
3. 通貨・資産別の注目ポイント
【ドル円(USD/JPY)】
基調はドル高・円安ですが、高値圏では強材料=即上昇とはなりにくい水準です。
米指標が強ければ再び高値トライの可能性がありますが、弱い結果となった場合は、短時間での急な巻き戻しに注意が必要です。要人発言や介入警戒が入りやすい価格帯である点を意識しておきたいところです。
【ユーロ(EUR)】
ユーロ単独の材料は少なく、今週はドル主導の動きになりやすい環境です。ユーロ円はドル円に連動しやすく、独自のトレンドは出にくい週となります。
【株式市場(米国・日本)】
選挙結果を受けてリスクオン継続への期待があります。ただし、期待先行の相場であるため、米指標の結果次第では反落も早くなる可能性があります。
【ゴールド(XAUUSD)】
先週の急変動後で不安定な値動きが続いています。今週はCPIの結果次第で大きく振れやすく、初心者は無理に触らない選択も十分に有効です。
4. 日別スケジュールと想定インパクト
■ 2月9日(月)
衆院選の投開票明け。
米経済指標なし。
→ 初動の方向性を見極める日。
■ 2月10日(火)
米:小売売上高。
→ 消費の強弱でドルと株が反応しやすい。
■ 2月11日(水)
日本休場。
米:雇用統計。
→ 今週最大級の変動要因。
■ 2月12日(木)
米:新規失業保険申請件数。
→ 雇用統計後の流れを確認。
■ 2月13日(金)
日:田村日銀審議委員発言。
米:消費者物価指数(CPI)。
→ 週の最重要イベント。
5. 先週の要旨
・選挙結果を受け、政治的不透明感は後退。
・株式市場は強く反応する一方、為替は様子見気味。
・市場の視線は一気に米指標とインフレへ移行。
6. トレード指針(初心者向け)
【基本方針】
今週は「当てに行かない」ことを重視する週です。重要指標の前後では、無理にエントリーしない判断も立派な戦略です。
【実践ポイント】
・エントリーする場合は、発表後に方向が出てから。
・ロットは通常の半分以下。
・勝つことよりも、「大きく負けない」ことを最優先。
今週の結論
今週は選挙明けの期待と、米国の重要指標が交錯する高ボラティリティ週です。特に週後半は値動きが荒くなりやすく、方向感を当てにいくよりも、動きを確認してから慎重に対応する姿勢が安定につながります。
学びポイント:「高値圏では“正解でも儲からない”ことがある」
相場が高値圏にあると、材料が正しくてもすでに織り込まれており、値が伸びないことがあります。初心者ほど、結果ではなく“値動きそのもの”を確認してから入ることで、無駄なトレードを減らすことができます。

