1. 先週のおさらい
ドル円は155円台後半で推移し、米金融政策イベントをややハト派寄りで通過しました。株式市場は底堅い一方、為替市場では米利下げ観測の強弱が日々揺れる展開となりました。市場の関心は米国から日欧の金融政策へ移りつつあり、年末要因も相まって短期の回転売買が増えています。
2. 今週の流動性とフローに注意
今週は日銀・ECB・BOEを含む主要中銀イベントが集中する「政策ウィーク」です。米国では経済指標ラッシュとなり、CPIや雇用統計の結果が年末相場の方向性を左右します。クリスマスが近づき、市場参加者は減少しつつあり、値動きは出やすいものの継続性は乏しい傾向です。
3. 今週の主なイベント
今週は日銀(19日)、ECB(18日)、BOE(18日)が最大の注目ポイントです。米国では雇用統計、小売売上高、PMI速報、CPIと、12月FOMC前の最終チェックとなる重要指標が集中しています。日銀では金融政策そのものより、植田総裁会見のトーンが円相場に影響しやすい構図です。
4. 注目ポイント別 戦略まとめ
【USD/JPY】
上方向は米指標が総じて強い場合や日銀が現状維持でハト派寄りの会見となる場合です。下方向は日銀が正常化に前向きな姿勢を示したり、米CPIが弱い場合に意識されます。155〜156円は神経質なゾーンであり、イベント後の方向確認が必須です。
【EUR/USD】
ECBがタカ派ならユーロ買い、ハト派ならドル優勢の展開です。PMIとの組み合わせでボラティリティが拡大しやすいため注意が必要です。
【XAUUSD(ゴールド)】
米CPIが弱ければ買い戻しが入りやすく、強ければ調整が優勢となります。年末の利益確定売りにも注意が必要です。
【株式(米中心)】
金融政策イベントを無難に通過すれば底堅さが続きますが、金利再上昇には脆さが残ります。
5. 主要イベント一覧
12/15(月):日銀短観(Q4)、カナダCPI、米指標は小粒。
12/16(火):英雇用統計、欧州・英PMI速報、米雇用統計(11月+10月事業所調査)、米小売売上高、米PMI速報。
12/17(水):英CPI、米指標は小粒。
12/18(木):BOE金融政策、ECB金融政策+会見、米新規失業保険、米CPI。
12/19(金):全国CPI、日銀金融政策+植田総裁会見、米指標は小粒。
6. 今週の結論
今週は主要中銀イベントが密集しており、相場が一方向へ走りやすい反面、急反転も多くなりやすい期間です。特に日銀会合と植田総裁会見が円相場の決定打になりやすく、ドル円は155〜156円を中心に方向を探る展開となります。年末特有の薄商いも重なり、慎重なポジション管理が求められます。
7. 学びポイント:年末相場の特徴
クリスマス前後の相場は参加者が減少し、値動きは出ても継続しづらいのが特徴です。短期での利益確定が増えるため、トレンドフォローよりも「無理をしない」「取らない日を作る」という姿勢が、年末に資金を守るために重要です。

