1. 先週のおさらい
ドル円は154.5円(1/26 10:40時点)と、先週の高値圏からは一段落し、やや調整色が出ています。ただし、下落トレンドに入ったというよりは、大イベント前のポジション調整と見るのが自然な局面です。
今週は
・FOMC+パウエル議長会見
・米テック大手の決算集中
・月末フローと為替介入警戒
が同時に重なり、再び相場が大きく動きやすい週となります。方向感は出やすい一方で、上下どちらにも振れやすい、典型的なイベント週の地合いです。
2. 今週の流動性とテーマ
今週最大のテーマは、1月28日(水)のFOMCとパウエル議長会見です。
今回の焦点は政策金利そのものではなく、
・パウエル議長の発言トーン
・利下げ・利上げ見通しへの含み
に市場の関心が集中します。会見の一言で金利・株・為替が同時に動きやすい状況です。
加えて、為替介入への警戒感も無視できません。先週末のレートチェック観測や、30日19時の介入実績公表を控え、円安が進めば進むほど上値は重くなりやすい心理状態にあります。
日本では、衆議院選挙公示(27日)や、超長期国債の急騰による財政懸念が材料となり、円は「売られやすい要因」と「急変動リスク」が同居する不安定な状態です。
さらに、マイクロソフト、メタ、テスラ、アップルといった米巨大テックの決算が集中し、株価の動きがそのままリスクオン・オフとしてドル円に波及しやすい週でもあります。
3. 通貨・資産別の注目ポイント
【ドル円(USD/JPY)】
上方向要因は、FOMCがタカ派寄りでパウエル発言が強気、米金利が上昇し、テック決算を受けて米株が堅調なケースです。
下方向要因は、FOMCがハト派寄り、介入警戒や牽制発言、月末フローによる円買いです。
FOMC前後は初動が荒れやすく、初動を追わないことが重要です。154円台は「割れそうで割れない」攻防になりやすく、一方向に決め打ちしない姿勢が求められます。
【ユーロドル(EUR/USD)】
来週にECBを控えているため、今週はドル主導になりやすい環境です。FOMC後のドルの方向に素直に反応しやすい点を意識しておきたいところです。
【株式市場(米国)】
最大材料はテック決算です。株高なら円安、株安なら円高と、為替が株のリスクオン・オフに素直に連動しやすい週です。
【ゴールド(XAUUSD)】
米金利との逆相関を意識する展開です。FOMC後に米金利が低下すれば、買われやすくなります。
4. 日別スケジュールと想定インパクト
■ 1/26(月)
米指標は小粒。
週初は様子見になりやすい。
■ 1/27(火)
日本:衆議院選挙公示。
米:消費者信頼感指数。
政治ヘッドラインによる突発的な振れに注意。
■ 1/28(水)(今週最大の山場)
日:日銀議事要旨(12月分)。
日:40年国債入札。
豪:CPI。
加:BOC金融政策+会見。
米:FOMC金融政策+パウエル会見。
米:マイクロソフト、メタ、テスラ決算。
→ この1日で相場が一変する可能性あり。
■ 1/29(木)
米:新規失業保険申請件数。
米:アップル決算。
■ 1/30(金)
月末最終日。
19:00 為替介入実績公表。
米:生産者物価指数。
米:つなぎ予算期限。
→ ロンドン〜NY時間に荒れやすい。
5. 先週の要旨
・高値圏から調整が入り、イベント待ちの神経質な相場。
・市場はすでに「次はFOMC待ち」に完全に移行。
6. トレード指針(初心者向け)
【基本方針】
今週は「全部やろうとしない」ことが重要です。
勝負日は
・1月28日(水)夜〜29日
・1月30日(金)ロンドン時間以降
に絞る意識で十分です。
【基本ルール】
・ロットは通常の半分以下。
・FOMC直前・直後はノートレード、もしくは超小ロット。
・指標後は一度戻してから入る方が安全。
・逆指値は必須(値が飛ぶ前提)。
【特に注意】
月末と介入警戒が重なるため、
「急に逆行して、また戻る」動きが出やすい週です。
伸びたところを追いかけるより、押し目・戻りを待つ姿勢が有効です。
今週の結論
今週はFOMC、米テック決算、月末フロー、介入警戒が重なる高難易度のイベント週です。方向感は出やすい一方で、初動はノイズになりやすく、上下に振らされるリスクが高まります。落ち着いた二段目だけを狙う慎重な対応が、安定した結果につながります。
学びポイント:「イベント週は“当てに行かない”」
大イベントが重なる週ほど、相場は一方向に進む前に大きく振れます。最初の動きに反応すると、無駄な損切りを重ねやすくなります。初心者ほど、「当てに行く」のではなく、「動いた後についていく」意識を持つことで、相場との距離感を保ちやすくなります。

