はじめに:今週の相場概観
3月第4週(3月23日〜27日)は、先週のFOMCと日銀金融政策決定会合という2大イベントを消化した後の相場となります。主要国の金融政策発表は今週予定されておらず、経済指標も全体的に小粒なため、FRB高官による発言や月末・四半期末に向けたフロー需要が相場の動きを左右する1週間になりそうです。
先週の振り返り(終値ベース)
先週金曜日(3月20日)の主要通貨ペアの終値は以下のとおりです。
– USDJPY(ドル円):159.228円
– XAUUSD(ゴールド):4,497.48ドル
FOMCでは政策金利が据え置かれ、日銀も現状維持を決定。市場はこれらを無難に消化し、ドル円は157円台後半で週を終えました。ゴールドは依然として高値圏を維持しており、地政学リスクやドル安への根強い需要が上値を支えている状況です。
今週の重要イベントカレンダー
3月23日(月)
– 春闘第1回回答集計結果の公表
– 米国経済指標は小粒(シカゴ連銀全米活動指数、建設支出)
3月24日(火)★今週最大の注目デー
– 日本)全国消費者物価指数
– フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国)製造業・非製造業PMI速報値
– 米国)製造業・非製造業PMI速報値
– 米国)リッチモンド連銀製造業指数
3月25日(水)
– 日本)BOJ議事要旨公表(1月22・23日開催分)
– オーストラリア)消費者物価指数
– 英国)消費者物価指数・生産者物価指数
– バーFRB理事発言(投票権あり)
– ラガルドECB総裁発言
3月26日(木)
– 米国)新規失業保険申請件数
– クックFRB理事発言(投票権あり)
3月27日(金)
– 英国)小売売上高
– 米国)ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】
– ミランFRB理事・ジェファーソンFRB副議長・バーFRB理事・デイリーサンフランシスコ連銀総裁ほか発言
ドル円の見通し
ドル円は157円台後半で落ち着いた動きが続いています。FOMCと日銀の金融政策イベントをともに消化したことで、当面は新たな方向性を模索する展開となりそうです。
今週のポイントは以下の3点です。
① FRB高官の発言
FOMC明けのタイミングということもあり、バー理事・ミラン理事・クック理事・ジェファーソン副議長らの発言が相次いで予定されています。ハト派的な発言が出れば円高・ドル安圧力、タカ派なら逆の動きになる可能性があります。
② 月末・四半期末・年度末フロー
来週3月31日(火)には月末・四半期末・年度末が重なります。今週後半からこれに関連したドル買い・円買いのフロー需要が増加する可能性があります。荒れやすい動きには注意が必要です。
③ 為替介入への警戒
160円台が視野に入る水準では引き続き日本当局による為替介入への警戒感が意識されます。上値では慎重なアプローチが望ましいでしょう。
ゴールドの見通し
ゴールド(XAUUSD)は4,570ドル台と引き続き歴史的な高値圏を推移しています。
強気の背景としては、中東・イラン情勢を巡る地政学リスクの継続、ドル安への警戒感、そして世界的な中央銀行による金購入の増加が挙げられます。今週も突発的なリスクオフの動きが入れば、さらなる上値追いの展開も考えられます。
一方で、FRB高官がタカ派的な姿勢を強調した場合には、ドル高・金利上昇を背景に調整売りが入りやすい点にも注意が必要です。
まとめ
今週の相場は経済指標よりもFRB高官の発言に振り回されやすい週となります。また、月末・四半期末・年度末が来週に迫るなか、今週後半からフロー需要が活発化する可能性があります。ポジション管理には十分注意しながら、臨機応変に対応していきましょう。
主なリスク要因:トランプ大統領の予告なき発言、イラン情勢の急変、FRB高官の想定外のタカ派コメント。これらには常に目を向けておきたいところです。
今週も安全なトレードを心がけましょう。

